'95 マツダ アンフィニRX-7 マツダスピード A-spec TYPE-II 高橋啓介仕様
頭文字Dに登場する主人公のライバル
赤城レッドサンズ、高橋啓介の愛車が
アンフィニRX-7(FD3S)TYPE-Rです。
I型のみに存在するボディカラーの
コンペティションイエローマイカが特徴的で
サイドスカートを除いた
マツダスピード A-spec TYPE-II
スタイリングキットと、
MS-02アルミホイールの組み合わせで、
エクステリアはマツダスピードで
固めています。
マツダ RX-7 マツダスピード A-spec TYPE-II 高橋啓介仕様 1/43 フジミ製
劇中では、スポイラー、ホイール、
フロントバンパーと徐々にチューニングを
している様子が描かれていますが、
実はこの仕様は作者のしげの秀一所有の
RX-7と同じということが
雑誌のインタビューで明かされていました。
このエアロキットのデザインは
ムーンクラフトによるもので、
同社代表の由良拓也がデザインしたCカー
マツダ717C(通称:そら豆)の
セルフオマージュになっています。
フロントからみると
ドライビングランプの表情や、
インテークの形状などから
そのことが良く分かりますね。
ちなみにカタログ左下の写真が
A-spec TYPE-Iで純正+αのシンプルな
フロントとリアスポイラーのセットです。
こちらも787Bのホイールと同デザインの
MS-01アルミホイールが決まっていて
硬派な感じが良いですね。
また大型ウイングの形状や
フロントレンズカバーの表情は、
5型で行われるビッグマイナーチェンジの
デザインにも影響を与えているでしょう。
FDには数多くのエアロが出ていますが、
私はこのエアロが俄然一番好きです。
ホイールのMS-02はレイズ製で
これもまた往年のランボルギーニを
彷彿とさせる個性的なデザインで最高です。
メーカーは高橋涼介仕様と同じくフジミ製。
やはりテールライトの色や
リヤワイパー停止位置が実車とは違い、
反射板が未塗装だったりとアラが多いです。
あとは本来サイドスカートなしの設定ですが、
エアロ装着した境目こそないもの
これはサイドスカートを装着した造形です。
A-spec TYPE-IIスタイリングキットの
フルエアロ状態になっていますね。
考証ミスではありますが、
私はフルエアロ状態の方が統一感があって
好きですから全然ありといったところ。
さて、ダメ出しが多いですが、
コンペティションイエローマイカの
色調はよく再現出来ていますし、
全体のフォルムは良好です。
ナンバープレートのズレは
量産品の宿命でご愛敬ですね……
こちらもまたモデラーズから同仕様で
リトラを上げた状態のものが出ています。
今からならそちらが入手しやすいはずです。
(ぶっちゃけ出来も良いはずです)
ムーンクラフトデザインのFDのエアロは
他に同マツダスピードのR-specや
イエローハットの
コンプリートリフレッシュカー用の
ものなどがあるのですが、
そちらも素晴らしいデザインです。
特にイエローハット用のエアロは
前期型の上品さを活かしたまま
コンペティショナルな雰囲気をまとっていて
味わい深いデザインです。
このFDのエアロの出来の良さは
252i等のマツダスピード黎明期からの
繋がりあってなのはもちろんですし、
初代RX-7(SA)、二代目RX-7(FC)の
デザイナーであった小野隆が
ムーンクラフトに移籍していたことも、
その後の一連のエアロ造形に
良い影響を与えていたのかも知れません。
ノーマルのFDの造形は素晴らしく
それゆえに個人的には安易にエアロをつけて
ボディラインを殺すのは勿体なく思います。
ですが調和のとれたエアロチューンは
メーカー純正のエボリューションモデル
といった風情で破綻がありません。
A-spec TYPE-IIはその最右翼として
記録に残すべきモデルではないでしょうか。